未分類

投資家のリスク回避により円高となる理由

世界経済では北朝鮮による日本へのミサイル発射やイギリスのEU離脱といった相場の見通しが不透明となる事態が起こると円高傾向となることが多いです。

これは機関投資家が相場の見通しが不透明となると一旦ポジションを落としリスクを回避するためです。

何故、機関投資家がリスク回避で円買いを行うのか、そのためには彼らの通貨ポジションを把握しておく必要があります。

日本の預金金利や債券の利息は空前の低金利ですが海外に目を移すと日本と比べ物にもならない高金利な商品があります。

機関投資家は、通常、機関投資家は金利の高い米国や新興国の通貨や債券を購入しています。

そして相場見通しが不透明になると円を買います。

これは、1つに円がデフレ通貨でるため購買力が下がりにくいからです。

デフレとは物やサービスの価値が将来的に下がることを言います。

日本経済はデフレが進行しており、少子高齢化により今後ますますデフレが進行していく可能性があります。

デフレになると以前より少ないお金で同じものやサービスを買うことができるため購買力が高まり(通貨の価値が上がる)ます。

そのため、購買力の下がりにくい円を買ったほうが安心という市場心理が働きます。

最近ベネズエラでハイパーインフレが起こったというニュースが話題になりました。

インフレはデフレの逆で以前より多くのお金で同じものやサービスを買う必要があり購買力が弱まります(通貨の価値が下がる)

2つ目は銀行や保険会社といった日本の機関投資家が大量の外貨建て資産を持っているからです。

日本の企業や個人、政府等が保有する外国の純資産は2015年末で339兆円と世界最大規模というデータがあります。

2011年3月11日の東日本大震災のような未曾有湯の大災害が起こると巨額の保険金の支払いに備えるため、銀行や保険会社が一斉に外貨建て資産を売却するのではといった憶測が高まります。

外貨建て資産の大量売却が起こるとドルを売り円を買うことになるため円高が起こると推測されるためです。

実際に東日本本大震災の時には外貨建て資産の大量売却は起こりませんでしたが憶測で円高が進みました。

投資家のリスク回避のため円高となる理由がお分かりいただけたでしょうか?

投資家の思惑を予想しながら為替動向を見てみるといつもと違った見方ができると思います。